約6年前から投資信託をしています。
結果を見ると、個別銘柄によってはばらばらですが、全体では投資した金額の約2倍近くになっています。
年金がますます減額されて、もらえる年齢が引き上げられていき、そして銀行に預けても利子がほとんどつかず、物価を考えると逆に減っていく時代です。
そんな時代だからこそ、ぜひ若い人に将来のために投資信託を知ってほしいと思い、私の例をご紹介いたします。
※金融のプロではないので、フーンくらいの感じで見てください。
投資信託ってなあに?
投資信託は、基本的に株を運用するのですが、個人で個別の株を買うのとちがいます。
投資信託は、株がいくつも詰められた弁当箱みたいなものです。
この弁当箱を投資信託またはファンドともいいます。(以下弁当箱と呼びます)
弁当箱は私たち素人ではなくプロが運営し、弁当箱の中の特定の株が下がっても、たくさんの株が入ってるので、リスクは分散します。
株式とのちがいを比較してみます。
株 式 | 弁当箱(投資信託) | |
買う単位 | 基本100株 | 100円から(金融機関による) |
配当金(分配金) | 年に1回(会社決算による) | 配当(分配)あり・なしのタイプに分かれる (なしのタイプがおすすめ) |
複利 | ✖(配当があるのでない) | 〇(配当・分配なしを選べば) |
NISA | 〇 | 〇 |
複利ってなあに?
複利とは、毎年の配当金(分配金)をもらわずに、利益が出たらそれを運用に回すことです。
つまり、儲かってる弁当箱を選ぶと雪だるまみたいに、どんどん膨らんでいくんです。
ですから弁当箱を選ぶ場合、将来への投資という目的のためには、複利を利用する必要があり、「配当(分配)なし」を選ばなくてはなりません。
この複利が、私の弁当箱を約6年で約2倍にしたからくりです。
私の運用例
私の実際の運用例を、一つの投資信託で見てみましょう。
銘柄(弁当箱の名前):eMAXISSlim先進国株式インデックス
取得日 :2020年2月4日
合計の投資額 :367,721円
評価額 :824,662円(2024年5月30日現在)
利益 :456,941円(2024年5月30日)
分かりやすいように、積み立てをしないでほっておいた例を挙げてみました。
最初の利益はマイナスでしたが、約4年で2倍になっています。
複利の力ってすごいと思いませんか?
もちろん、利益はぜったい出るというものではなく、弁当箱を選ぶ必要はあります。
それでは、弁当箱の買い方などをご説明します。
弁当箱(投資信託)はどこに売ってるの?
まずどこで弁当箱を買うかですが、私はネット証券を利用しています。
理由は、ネット証券の方が手数料が安いのと、営業がいないので変な弁当箱を勧められない点です。
証券会社は、売買が多くなれば、手数料が増えて儲かるのです。
ネット証券はsbi証券と楽天証券が大手でおすすめですが、最近はラインナップも増えているので、都合のいい証券会社があれば、どこでもよいと思います。
sbi証券は三井住友カード、楽天証券は楽天カードと連携すれば、ポイントの得点なども受けられます。
また、ポイントで弁当箱を変えるシステムもありますから、気楽に始められます。
このネット証券を利用すれば、すべてスマホやPCで売買ができますので便利です。
どの弁当箱を買えばいいの?
弁当箱は日本料理?、外国料理?
私は投資のプロで専門家ではないので、ご提案はできませんが、ご紹介した私の例でご説明します。
私は、eMAXIS Slim(イーマクシススリム)という変な名前の弁当箱を買っています。
これは三菱UFJアセットマネジメントという会社が運営していて、全世界株式(オールカントリー)を弁当箱に詰めたものや、S&P500と言ってアメリカの500社の株を詰めたものがあります。
私の例では、先進国株式インデックスとあるので、先進国の会社の株を詰めています。
本当の料理だと断然、和食派ですが、私は人気のある外国料理の弁当箱を買いました。
※もちろん日本の弁当箱にも、「ひふみ」(変な名前が多いです。)のような優良なものがたくさんあります。
各ネット証券のサイトでは、必ず人気ランキングなどがありますので、人気がありみんなが買っているものを選ぶのがいいのかなと思います。(あくまで私見です。)
今日(2024年5月31日楽天証券サイト)時点の人気ランキングです。
1位から4位までが、外国料理の弁当箱です。
1. eMAXISSlim 全世界株式(オール・カントリー)
2. eMAXISSlim 米国株式(S&P500)
3. 楽天・全米株式インデックス・ファンド
4.楽天・S&P500インデックス・ファンド
5.楽天日本株43倍ブル
弁当箱の種類
弁当箱(投資信託)は2種類に分けられます。
①インデックスファンド
・特定の市場指数(日経平均株価やNYダウ等)に連動するので、市場並みの運用成績が期待できる分、短期での大きな利幅は望めない。
・運用手数料:低め
②アクティブファンド
・市場指数以上の成果を求めて運用するので、インデックス投資よりも大きな利益が期待できるが、リスクも大きい。
・運用手数料:高め
私のおすすめは維持費の安い、インデックスファンドです。
弁当箱(投資信託)は持っている限り、運用の手数料(信託報酬)がかかります。
私が挙げた例のeMAXISSlimは、0.09889%の管理費用(信託報酬含む)がかかります。
(10万円の弁当箱だと、10万×0.09889=約989円/年)
このeMAXISSlimはインデックスファンドなので低いほうで、アクティブファンドでは1%以上のものが多いです。
NISAってなあに?
NISAとは「少額投資非課制度」という、国の制度です。
普通の投資(株式や投資信託)は売る時に利益がでたら、その利益の20%を税金でとられます。
例えば100円で買った弁当箱が200円になり、売ったら100円の利益がでました。
でも、国がそれは所得だといって平気で20%の20円を税金で引くので、正味の利益は80円なのです。
これが、2024年からはじまった新NISAだと、投資額が年間360万円、生涯で1,800万円まで非課税です。
つまりその限度額までは税金引きませんよと言っています。
たぶん、国も年金額を減らして、貰える年齢も引き上げていきたいので、「みなさん、もう年金だけでは生活できなくなるので、自分で将来に向けてこつこつ投資して将来に備えてくださいね。」
と言っている気がします。
まあ、国の思惑は腹がたちますが、せっかくの制度ですから利用しない手はないと思います。
新NISAのはじめかた
まずはNISAの口座をつくる
では、NISAのはじめかたですが、まず金融機関(おすすめはネット証券)に口座を開きます。
※NISAでは1口座しか開けません。
NISA口座開設の流れ
①金融機関へ口座開設を申し込む(ネットからOK)
②金融機関から申請書が届くので、記入して提出(本人確認書類等は必要)
③金融機関が審査(税務署へ二重開設の有無を確認)
④弁当箱を選び、開始
新NISAのやりかた
新NISAのやりかたは3通りあります。
①つみたて投資枠:毎月一定額(10万まで)をつみたてる方法(年間の限度額:120万円)
※金融庁が長期・分散投資に適した銘柄を指定していて、その中から選びます。
②成長投資枠:適当につみたてる方法(年間の限度額:240万円)
※上場株式や投資信託から、幅広く選べます。
③つみたて投資枠と成長投資枠の併用
どれを選ぶかですが、将来に向けてこつこつ地道に投資するならつみたて投資枠、まとまったお金があり銘柄を選んで積極的に行きたいのであれば、成長投資枠がおすすめです。
もちろん、成長投資枠でも自分で毎月すこしずつ投資することはできます。
弁当箱の運用のコツ
運用のコツは、やはり「コツコツ勝つコツ」です!
管理費用の安く、分配金のないインデックスファンドを選んだら、コツコツ少しづつでもいいですから、積み立てていくことです。
でも、価格が下がったらと心配ですよね?
下がってもいいんです!
長ーく、何年も積み立てるのですから、一時的に下がっても関係ないんです(笑)
むしろ、ドルコスト平均法と言って、毎月同じ金額で積み立てていた場合、下がったときは多く買えるので、長い期間でみると弁当箱は大きくなるといわれています。
たとえば毎月1,000円積み立てていた場合、100円の弁当箱の中身が10口買えたとしましょう。
その弁当箱の価格が下がったら、1,000円で12口買えることになります。
逆に価格が上がったら、8口しか買えないことになります。
とにもかくにも、弁当箱の運用はこつこつ、長ーく、そしてほっておくことにつきます。
まとめ
投資信託は株とちがい、弁当箱なので一つの株の上がり下がりに影響されることがありません。
またプロのファンドが運営するので、リスクが少ないと思います。
たしかに、株のような短期の利益は望めませんが、長期的に将来のための投資としては、もってこいと思います。
あくまで投資なのでリスクはありますが、株式とちがい100円から始められますし、NISAというありがたい?国の制度もありますので、試しにはじめてみるのもありかと思います。
若い人たちの明るい未来を願って、この記事を書きました。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。